骨転移と頻尿
7月末にかかりつけの乳腺病院に行くことになったのは、一番最初のブログ記事の通りだ。股関節の痛みから子宮癌を疑い、レディースクリニックに訪れた際に、看護師さんから骨転移を疑った方がいいと言われたからだった。
私の知識不足で、股関節痛や腰痛が骨盤への転移に結びつくとは知らなかった。
先生からは「背中が張ったり、痛みが出たりしていませんでしたか?」とも聞かれた。
これもその通りで、右の肩甲骨周辺にいつも凝りを感じていて、鍼灸院にしばらく通っていた。どうやらこれも、肩甲骨への骨転移のせいだったらしい。
ここまではまだ理解できた。
先生は他に「おしっこの回数が増えましたか?」とも。実は、今年に入ってからトイレに行く回数が増え、時には30分に一度行っていた。もしかしたら泌尿器に問題があるのかもしれないと、地元の病院を受診したこともある。
先生にその旨を伝えると、深く頷いてから、「骨転移して骨が溶け出すと、体内にカルシウムがたくさん流れ出して、おしっことして排出されるため、回数が増えるんですよ」と。
これには心底驚いた。
最近の体の不調すべてが、骨転移のサインだったのだ。
それなら、初発の時に言って欲しい。
乳がんは骨に転移しやすいこと。
転移すると頻尿になること。
腰痛や肩こりなどが長引いたら、整形外科に行って、骨転移の有無を調べること。
私はどれも先生から事前に聞いたことはない。
先生がおっしゃっていたのは、術側の反対側への転移の可能性だけだ。だから、エコー検査や触診が主だったし、全身のレントゲンを乳腺病院で撮ったことはない。
今更言っても始まらない。
でも、乳がん経験者には知っておいてもらいたくて書いた。
たかが凝り、たかが頻尿とは思わずに、必ず乳がんのかかりつけ医に伝え、専門医の検査を受けることだ。
町医者では当てにならない。
私はそれを骨身に染みるほど学んだ。